What's FRP

FRPとは

水槽やタンク、屋上の防水、キッチンカーのボディまで。私たちが毎日扱っている「FRP」という素材の特長と、製品ができるまでをご紹介します。

01 — About FRP

ガラス繊維で強くした
プラスチックです。

FRP(Fiber Reinforced Plastics)とは「繊維強化プラスチック」の略で、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を樹脂と組み合わせ、強度を高めたプラスチックのことです。

軽くて強く、自由な形につくれることから、暮らしや産業のあらゆる分野でFRP製品が使われています。一般的に「FRP」と呼ぶときは、ガラス繊維を使ったGFRPを指すことがほとんどです。

FRPの断面のしくみ
トップコート / ゲルコート表面を守り、色とツヤを出す層
ガラスマット+樹脂(1層目)1層あたり約0.7〜0.8mm(#450マットの場合)
ガラスマット+樹脂(2層目)重ねるほど厚く、強くなる
ガラスマット+樹脂(3層目)必要な強度に合わせて層数を決める

ガラス繊維が骨組み、樹脂がそれを固める接着剤の役割を果たします。鉄筋とコンクリートの関係に似ています。

02 — Features

FRPの6つの特長

金属・木・コンクリートにはない性質を、ひとつの素材で兼ね備えています。

01

軽くて強い

重さは鉄のおよそ4分の1。それでいて強度が高く、大きな水槽やタンクも軽く仕上がるので、運搬や設置がしやすくなります。

02

錆びない・腐らない

金属のように錆びることも、木のように腐ることもありません。水まわりや屋外、海辺など厳しい環境でも長く使えます。

03

水を通さない

継ぎ目のない一体成形ができ、防水性に優れています。水槽・浄化槽・浴槽や、屋上・バルコニーの防水に使われる理由です。

04

薬品に強い

用途に合った樹脂を選ぶことで、酸やアルカリなどの薬品にも耐えられます。薬品タンクや廃液ピットのライニングにも使われます。

05

形の自由度が高い

型さえあれば、曲面や複雑な形も成形できます。1点ものの特注品から、同じ形の量産品、造形物までつくれます。

06

補修・継ぎ足しができる

割れや傷んだ部分の上から積層して補修できます。古くなった受水槽やタンクも、交換せずに直して使い続けられます。

FRPが使われているもの

  • 水槽・養殖槽
  • 貯水・薬品タンク
  • 浄化槽・浴槽
  • 屋上・バルコニーの防水
  • 耐蝕ライニング
  • 車両・キッチンカー部品
  • ボート・船
  • 遊具・造形物
03 — Points to Know

知っておきたい
FRPの弱点と対策

万能な素材はありません。弱点を知ったうえで、用途に合った樹脂や仕上げを選ぶことが長持ちのコツです。

紫外線
日光(紫外線)に長くさらされると、表面から少しずつ劣化します。屋外ではトップコートや塗装で表面を守り、定期的に塗り直すと長持ちします。
熱
一般的な樹脂は高温に弱く、熱いものに触れる用途では変形することがあります。温泉や融雪槽など熱のかかる場所には、耐熱性のある樹脂を使います。
強い衝撃
一点に強い衝撃が加わると、割れやヒビが入ることがあります。その場合も、傷んだ部分を補修して元どおりに使えます。
04 — How It's Made

FRP製品ができるまで

FRP製品の代表的なつくり方「ハンドレイアップ成形」の流れです。型に材料を重ねていく、職人の手仕事が中心の工法です。

  1. 01

    型をつくる

    製品の形のもとになる「型」を用意します。木や既存の製品をもとに型をつくり、表面をなめらかに仕上げます。

  2. 02

    離型剤を塗る

    固まった製品が型からきれいに外れるよう、型の表面に離型剤を塗ります。

  3. 03

    ゲルコートを塗る

    製品の表面になる樹脂層(ゲルコート)を塗ります。色・ツヤ・耐候性を左右する大切な層です。

  4. 04

    ガラスマットを積層する

    ガラス繊維のマットを敷き、樹脂をしみ込ませながらローラーで気泡を抜きます。必要な強度・厚みになるまで何層も重ねます。

  5. 05

    硬化させる

    樹脂が化学反応で固まるまで置きます。固まると、軽くて強いFRPになります。

  6. 06

    型から外す(脱型)

    十分に固まったら、型から製品を外します。

  7. 07

    仕上げ・検品

    はみ出した部分のカット、研磨、穴あけ、金具の取り付けなどを行い、寸法や仕上がりを検品して完成です。

FRPの主な成形方法

ハンドレイアップ成形
型にガラスマットを敷き、樹脂を手作業でしみ込ませて積層する方法。大型品や少量・1点ものに向いています。
スプレーアップ成形
細かく切ったガラス繊維と樹脂を、専用の機械で型に吹き付けて積層する方法。大きな製品を効率よくつくれます。
RTM成形
上下の型の間にガラス繊維を入れ、樹脂を注入して成形する方法。両面がきれいに仕上がり、中量生産に向いています。
フィラメントワインディング
樹脂をしみ込ませた繊維を、回転する芯に巻き付けて成形する方法。パイプや円筒形のタンクなどに使われます。
05 — FRP Waterproofing

FRP防水の工程

屋上やバルコニーの床に、継ぎ目のないFRPの防水層をつくる工事です。軽くて硬い防水層は、人が歩く場所にも向いています。

  1. STEP 01

    下地処理

    既存の防水層の撤去や清掃、ひび割れの補修などを行い、下地を平らに整えます。

  2. STEP 02

    プライマー塗布

    下地とFRP層がしっかり密着するように、プライマー(下塗り材)を塗ります。

  3. STEP 03

    ガラスマット積層

    ガラスマットを敷き、樹脂をしみ込ませて脱泡しながら、継ぎ目のない防水層をつくります。

  4. STEP 04

    研磨・中塗り

    硬化後に表面を研磨し、凹凸をならしてから中塗りを行います。

  5. STEP 05

    トップコート

    紫外線から防水層を守るトップコートを塗って仕上げます。

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「これ、FRPでつくれる?」というご相談も歓迎です。

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